男は今、静かに人生を終えようとしていた。
徐々に視界が狭まってくるのが分かる。
でも、そのことを悲しいとは思わない。後悔の無い人生をおくることができたからだ。
男は薄れゆく意識の中で自分の妻の名前を呼ぼうとした。
でも、舌がうまくまわらない。
それは、すこし悲しかった。
男は涙を流した。
涙は男のほうを伝って、静かにシーツへ染み込んでいく。
病院の乾いたシーツに、男の涙が染み込んでいく。
この様子を見た看護婦さんが思いついたのが、
後に大ヒット商品になる「ぬれおかき」だったという事だ。【ぬれおかきの購入はこちらからお願いします】